【ノスタルジア】
曲:YJ
詞:mic. & YJ
【YJ】

TRIUNITY初の完全オリジナル曲となったジャジーでポップなナンバー。
実はこの曲、最初はサビからできたんでこんなにジャジーになるはずではなかった。
ただmic姐の歌でJAZZナンバーは必ずやりたいと思っていたのは事実であり、その背景からAメロが生まれたのかもしれない。

この曲の構成が完成したと同じタイミングで1コーラス分の歌詞が出来ていた。
さらに2コーラス目以降はmic姐に考えてもらうことも俺の中では既に決まっていた。
その際、俺がmic姐に伝えたこの曲全体のイメージは、
「懐旧的情・伝えられなかった思い・愛しい彼はいなくなった・今でも忘れられない」
そして
Aメロ:暗い情景・夜、雨、酒、ライブハウス
Bメロ:感情表現(過去の)、重たい雰囲気から開花する感じ
サビ:感情表現(現在、未来)、明るい景色(高原的イメージ)、ポジティブな表現

そんなイメージの中で自然とタイトルも決まっていた。
「ノスタルジア」
曲の雰囲気とバンドのイメージからカタカナに拘りたかった.....。

曲の雰囲気をいかに出すかってとこでギターの音色作りにはかなりナーバスに取り組んだ。
特にソロを含む単音フレーズのクリーントーンを作るのに最も時間を費やした。
ギターはレスポールでピックアップはフロントに固定。
そしてFX900のコーラスとコンプで音色を作りこみ、録音時にはピッキングのアタックを程よく抑えるために愛用のギブソン・ティアドロップ型ピック(ミディアム)の反対の丸い部分を使い、それを中指と親指で長めに持ち優しく弾いた。

ギター録音に使った機材は以下の通り。
・ギター:Greco-LP.standard model
・エフェクター:YAMAHA-FX900、Alesisi 3630Comp.
・アンプ:Guyatone H&M-30 Celestion (歪み)
     Marshall MS-4 (クリーン)

そして曲の雰囲気作りのもう一つのポイントがジャズピアノだった。
これはギターとかぶらず歌を邪魔せずという注文のみで、フレーズ、音作りを含めJ23に完全に託した。
収録には結構な時間を費やしたが、その甲斐あってとても気持ちの良い雰囲気を醸し出している(と思っている)!
合宿の効果が見事に現れた曲であるといっても良いだろう。

結果的に7分弱の超大作となってしまった.....。


【J23】

初めてのベースの録音となった曲。これまた緊張した記憶がある。
今回はジャジーな曲ということで使い慣れたメインベース(通称:シャア専用)ではなく
買ったはいいがあんまし使用経験のなかったフレットレスベースを使用。
フレットレスベースならではの雰囲気は何となく表現できたと思う。

鍵盤については辛い記憶が・・・
合宿でYJとmicがスタジオ内で悪戦苦闘している約5時間の間一人孤独にフレーズを考えていた。
基本的にROCKの人なのでジャジーな雰囲気をどれだけ出せるかが自分なりの課題だった。
なんとかそれっぽいフレーズをひねり出したがいざ録音となると今度は指がついてこない。。。
結局合宿ではほんの少しの部分しか録れなかったがそのフレーズを元に
後日練習を重ねた後に無事収録できました。

使用した機材は

ベース:Rockoon RB64フレットレスモデル
鍵盤:KAWAI KC-10
音源:KAWAI G-Mega


【mic】

個人的に『祝!初歌詞づくり』(そんなんばっかりやん)。
いやー、大変でした。歌詞書くのってこんなにシンドイのね。
シンドイと思った理由ははっきりしているのです。それは私が「ロマンスに対してクールな」性格だから。
他人の言葉だとどんな愛の言葉でも臆面も無く歌えますが、自分の言葉となると違いますね。本気で照れるので、ここらへん割り切るのに時間がかかりました。
分かりやすく優しい日本語で歌いたい、自分の使う言葉を妥協したくない気持ちがとても強かったのもあったのかな。
最後まで悩んで合宿に持ち越してしまいましたが、あの開放的な空間の中でゆっくり考えられたことで最終的な歌詞が固まったのだと思います。
1時間ほぼ無言で歌詞考えるのにつきあってくれたYJに深謝!

で、歌も大変(涙)。
ジャジーな歌だったのでけだるーく歌うのはどうってことなかったのですが、「サビは明るく楽しげに!」とのプロデューサー指示に戸惑いました。
それはもう「もしかして、私って性格暗い?」と自問自答したくなるほど。明るく楽しげに歌うのがこんなに難しいとは・・・。
合宿で一番時間を費やした課題が「明るく楽しげ」だったのですが、そのためにブルーになった私ってちょっと可哀想(と自分で思う)。

でも、様々な苦労の甲斐あって大好きな歌になりました。
歌詞の冒頭に出てくる「雨」と、合宿所のスタジオで聴いていた雨の音が重なります(大雨だったので)。
なんだか大切な想い出です。

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